聲の形というアニメ映画を見た。私が好きな女優の松岡茉優さんが声優として参加している。この役は初めて俳優の役作りをして声優役に臨んだと語っていた映画だったので、興味深くて見に行きたいと思っていたのだけれど、公開当時、映画館が遠いうえに忙しさにかまけて見に行けなかったのだった。
耳の聞こえない女の子とガキ大将の男の子が出会い、喧嘩して、仲直りするまでの話。男の子が耳の聞こえない女の子と仲良くなりたくて、ちょっと強めにちょっかいをかけたらイジメに発展。それがもとでクラスの人間関係が崩壊し、ガキ大将だった男の子がいじめられる側になってしまう。
それぞれ心の傷を抱えた男の子と女の子が高校生になって再び出会い、クラスのみんながそこに絡み合っていく。一人一人の想いがすれ違い、それでも、また再び関係を繋ぎなおしていこうとするときに起こる、もどかしさのなんとも言えない感じが胸に響いた。
特に、心を閉ざしてしまった男の子が高校の教室にいるときの描写が、あぁ、こういう感じだよね、、、ってもうたまんなくて。。。クラスメイトがたくさんいる教室にいるのに、人の顔が見えてないっていう。その子から見る人の顔にはみんな×印がしてあって、みんな自分とは違うひと。その子にとってのつながりのなさが一発でわかるような描写で、この描き方発明した人はすごい！！！現在進行形でそんな感じの中にいる自分としては、そこが一番心を掴まれたかなぁ。。。
人とのつながりの難しさとやっぱり人と関わるっていいよね、と再確認できる、見終わったあとちょっと元気になれる映画。
人とのつながりに悩んだことのある人は、一度見てみたら面白いかもしれない。